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2017.12.26 Whats VOLVO
ボルボが車内外の「人」に目を向けて車を生産するわけ
1927年に創業したボルボですが、その設計思想の中心には常に「人」がいます。そのためか、乗員の安全性には早くから着目し、近年では世界初となる歩行者用エアバッグも開発するほどです。
ボルボの設計思想は常に人ありき
アッサル・ガブリエルソンとグスタフ・ラーソンが中心となって、1927年にスウェーデン・イエテボリ市に創設されたボルボですが、創業当初より設計担当のアッサル・ガブリエルソンはエンジニアたちに、こう檄を飛ばしていました。 「クルマは人によって運転され、使用される。したがって、ボルボの設計の基本は、常に安全でなければならない」現代でこそ当たり前の思想ですが、自動車産業の黎明期におよそ100年後の思想を取り入れていたことは驚嘆に値します。ボルボが車内外問わず人命を大切にする姿勢は、創業者の理念そのものであり、ボルボ社のテクノロジー・イノベーションも人命を第一に考えたものです。
ボルボの人間保護テクノロジーの歴史
・3点式シートベルト 1959年、ボルボのエンジニア、ニルス・ボーリンが中心となって3点式シートベルトは開発されました。搭載車種は3ドアハッチバックのPV544です。後述する事故調査隊は、3点式シートベルトの効果測定のために発足し、事故調査結果を公表したところアメリカ連邦議会でも3点式シートベルト法案が可決され、世界中に普及することとなります。
・後ろ向きチャイルドシート 1972年、首の据わらない乳児のために自動車に備え付けのチャイルドシートを開発しました。設置箇所はセンターコンソールで、乳児は進行方向に対し後ろ向きに座ります。その後チャイルドシートの思想は発展し、1990年にはリアシートに組み込まれた インテグレーテッド・チャイルド・クッションへと発展していきます。
・SIPS(側面衝撃吸収システム) 1991年に車両内部の高強度構造と衝撃吸収素材、フロアのクロスメンバー、強化シートによってSIPS(側面衝撃吸収システム)を導入します。キャビン側面から衝突されても乗員を保護するSIPSは画期的で、乗員保護性能を一歩進めました。この延長上の思想として、1994年に世界初のサイドエアバッグの開発に成功、市販化しました。
・WHIPS(後部衝撃吸収リクライニング機構付フロントシート) 1998年、低速走行時の衝突でも発生するむち打ち症に対するソリューションとしてWHIPS(後部衝撃吸収リクライニング機構付フロントシート)を市販しました。追突時の乗員の身体各部の動きにあわせてフロントシートがリクライニングすることで、追突の衝撃を吸収し、身体へのダメージを低減します。
・インフレータブル・カーテン 1998年にはインフレータブル・カーテン(頭部側面衝撃吸収エアバッグ)も実用化されました。側面衝突の際、25,000分の1秒で素早く展開し頭部への横方向への衝撃を緩和します。
・ROPS(横転保護システム) 世界的なSUV人気の高まりとともに2002年にROPS(横転保護システム)が実用化されました。電子制御サスペンションによるロール抑制とボロンスチールによる高強度ルーフを併せて採用することで横転しづらい車両とし、もし横転しても頑丈なルーフが乗員を保護する2段階の構えです。
・BLIS(ブラインドスポット・インフォメーション・システム) 運転者支援技術の一環で、現代でこそ標準装備になりつつあるBLIS(ブラインドスポット・インフォメーション・システム)を、ボルボは2003年に採用しています。ドアミラーの死角となる部分はカメラで状況を映し出し、車線変更時の安全性を高めています。現在ではレーダー探知方式となり、検知範囲も格段に広がっています。
・低速用追突回避・軽減オートブレーキ・システム 2009年には自動ブレーキシステムが採用されています。事故調査隊による調査結果によると、全衝突事故の75%が時速30km以下で発生しているとのこと。そこで時速50km以下で作動する自動ブレーキシステムを開発しました。現在では全車速域で作動します。
・歩行者検知機能付追突回避・軽減フルオートブレーキ・システム 2010年にはついに車外の人命も大切にする歩行者検知機能付追突回避・軽減フルオートブレーキ・システムが搭載されます。前方に歩行者の飛び出しを検知したら運転者にアラートで知らせます。もし運転者からの反応がない場合、システムが運転者に変わり車両にブレーキをかけます。
・歩行者用エアバッグ 2012年にモデルチェンジされたプレミアムハッチバックのV40には、世界で初めて歩行者用エアバッグが搭載されました。車体全部に埋め込まれたセンサーにより人間の脚に衝突したと検知された場合、ボンネットが自動で持ち上がりつつワイパー週報部、フロントガラス下、Aピラー付け根の各部に収納されたエアバッグが展開。歩行者の上半身が車体に打ち付けられても衝撃を緩和します。
・ボルボの事故調査隊 ボルボが本社を構えるスウエーデン・イエテボリ市から半径100km圏内で、ボルボ車が関与する事故が発生した場合、警察と同行し事故の詳細を調べるのがボルボの事故調査隊です。もともと事故調査隊は、3点式シートベルトの有用性の実証のために1966年に1年間行われたのがルーツ。ボルボの設計思想は人命優先と安全です。これを実現するためには、事故発生時に乗員がどのような被害を受けたのか、どのような要因で事故が発生したのかを事故当事者にインタビューすることで知り、設計に活かす必要があります。
2000年にはボルボ・セーフティーセンターを設立し、事故を再現し、車内では何が起こったかをシュミレーションして、人命第一を実践しているのです。
posted by NEXTAGE|株式会社ネクステージ
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