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2018.03.23 Whats VOLVO
ボルボ V90クロスカントリーってどんな車?
1990年代、日本のステーションワゴンブームの火付け役となった車がボルボ 850です。ボルボ 850は1997年にマイナーチェンジを行い、V70へと改称。そのV70の間接的な後継者が2016年に復活したV90で、SUVタイプのクロスカントリーの設定がされています。
ボルボ V90クロスカントリーとは
1990年、ボルボ 940と960がボルボ社の上級エステートモデルとして誕生しました。ボルボ 960は1997年に同社のネーミング戦略により一部地域でV90へと改称。2年間製造の後、廃止となります。そして2016年、V90のネーミングが新世代のフラッグシップエステートの名称として復活しました。しかし新しいV90はボルボ 850の系譜上にあるモデルで、初代V90とはメカニズムおよび車歴的に関係は途絶えてしまいました。 ステーションワゴンのボルボ V90にはオールロードモデルのクロスカントリーが設定されています。ステーションワゴンとSUVのクロスオーバーで、初代モデルは2000年発売のV70XC(クロスカントリー)です。その後2002年のマイナーチェンジを機に、ボルボ XC70へと改称。そして現ボルボ V90クロスカントリーがその間接的な後継車となります。
ボルボ V90クロスカントリーの仕様
ボルボ V90クロスカントリーは駆動方式にAWDを採用し、T5、T6の2種類のエンジンが搭載されます。それぞれのエンジンにMomentum(モメンタム)とSummum(サマム)の2仕様が設定され、合計4仕様構成です。 各仕様の違いは車間警告機能の有無(Summumに採用。)、シート機能の多様さ(電動ランバーサポート、ベンチレーション、シートヒーターなど。Summumにのみ採用。)、シート表皮の違い(Momentumが本革、Summumはパーフォレーテッド・ファインナッパレザー。)、インテリア仕様で選択できるオプションの違い、標準タイヤサイズの違い(Momentumは18インチ、Summumは19インチ。)など。MomentumがV90クロスカントリーの標準仕様とするなら、Summumはラグジュアリーかつスポーティーな仕様です。 価格はT5 AWD Momentumが699万円、T5 AWD Summumが759万円、T6 AWD Momentumが769万円、T6 AWD Summumが829万円(いずれも税込み。)です。
T5とT6エンジンの違い
T5、T6エンジンとも2.0L直列4気筒エンジンです。違いは過給器にあり、T5エンジンではターボ、T6エンジンではターボに加えスーパーチャージャーを併用します。 現在のターボはエンジン回転数が低くても過給を始め、2,000回転以下で最大トルクを発生するエンジンも珍しくありません。 T5、T6両エンジンに採用されるターボは低回転から過給を始めるタイプですが、T6エンジンではさらにエンジンのクランクシャフトの回転力を動力源とするスーパーチャージャーでも過給を行っています。スーパーチャージャーはエンジン回転数が低い時の過給を得意とします。そのためT6エンジンの低回転域でのトルクは、T5エンジンの2倍にも到達します。 T5エンジンは最大出力187kW(254ps)/5,500rpm、最大トルク350N・m(35.7kg・m)/1,500rpm - 4,800rpmを発揮します。一方T6エンジンは最大出力235kW(320ps)/5,700rpm、最大トルク400N・m(40.8kg・m)/2,200rpm - 5,400rpmを発生します。一見T6エンジンの方が最大トルクの発生回転数が高く発進が苦手そうな印象ですが、両エンジンのトルク曲線によればT5は1,000rpmで160N・m、T6は300N・m近くを発生しています。両エンジンとも低回転からパワフルですが、T6エンジンはパワーの厚みが違います。
ボルボ V90クロスカントリーの注目ポイント
その①:+55mmの最低地上高 ボルボ V90の地上最低高は155mmで、オンロード車としてはやや高めの設定です。V90クロスカントリーではさらに+55mmとし、最低地上高は210mmです。この値はSUV色の強いメルセデス・ベンツ GLEの最低地上高200mmをも超えます。 210mmの最低地上高はオフロードでのロードクリアランスを確保し、わだちでも安全に走行できます。V90よりもアプローチアングル、デパーチャーアングルが向上しているので、段差のあるオフロード走行でも対応可能な範囲が広がります。 またV90よりシートの着座位置が高めであるため、腰に負担をかけない自然な姿勢での乗り降りを可能としつつ、運転者には見晴らしの良さを提供します。スクエアなボディ形状のV90クロスカントリーの四隅の見切りが、更に向上します。
その②:先進の安全機能を16以上標準搭載するINTELLISAFE INTELLISAFEはボルボ社の安全な自動車に対する、総合的なアプローチです。V90クロスカントリーには16以上の安全装備を全車に標準搭載します。 スウェーデンならではの大型動物検知機能は暗所でも有効です。そのため市街地の裏道など暗い場所でも車両前方を検知し、衝突を回避・軽減します。その衝突回避機能は歩行者だけでなく、自転車にも有効。ミリ波レーダー、デジタルカメラ、赤外線レーザーが協調して作動します。衝突回避は交差点での右折時にも有効です。対向車が不意に侵入してきたらオートブレーキで被害を回避・軽減します。 高速道路を走行するならACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)が前走車との安全な車間距離を保つよう発進、追従、停止まで行います。停止した後、後続車が追突しそうになればいち早くハザードランプを点滅させ、後続車に注意を促します。 長距離の高速走行を行うならパイロット・アシストを使用しましょう。車体を車線の中央に位置するようハンドル操作をアシストします。不意のハンドル操作によるレーン逸脱も防ぎます。対向車線にはみ出そうになっても時速140kmまでなら、ハンドルを修正し車線逸脱防止をアシストします。さらに車両が道路から逸脱しそうになっても、ステアリングとオートブレーキで危機回避をサポートします。 車線変更時には自車の両側のレーン後方70m以内に接近車両がいないか、監視してくれます。また車両の死角に潜む後続車を検知します。どちらもランプの点灯で運転者に注意喚起を行いますが、これを無視した運転を行おうとするとランプは点滅し、さらに警告してきます。 他にもバック駐車時や駐車場からバックで出庫する時のアシスト、重要な標識の見逃し防止機能、運転者への休憩を促す機能、360°ビューカメラ、フル・アクティブ・ハイビームなど、先進テクノロジーによる安全性の確保には余念がありません。
その③:プレミアムカーでも維持費を削減 プレミアムカーのランニングコストが割高なのは、過去の話となりつつあります。V90クロスカントリーの搭載エンジンは、すでにご紹介したように2種とも2.0L(厳密には1.968L)であるため、自動車税は3万9,500円。さらに車両重量が1,850~1,870kgであるため、自動車重量税は3万2,800円(2年自家用)。平成30年度の税制によればV90クロスカントリーは残念ながらエコカー減税対象車から外れましたが、それでもこの税額は国産ミニバンと大差ありません。 また燃費はT5エンジンが13.1km/L、T6エンジンが10.7km/Lとハイパフォーマンスなプレミアムカーとしては低燃費です。使用燃料はプレミアムガソリンです。仮に年間1万kmをT6 AWD Summumで走行した場合、ハイオク価格を150円としたら燃料費は14万円ほど。Eセグメントのプレミアムカーとしては、燃料費を安価に抑えることができます。
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