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2017.12.28 Whats VOLVO
ボルボの車は、なぜ安全と言われるのか?
現代の日本車の乗員保護には、あえてフロントボンネットやリアトランクをつぶれ易くして衝撃を吸収し、乗員保護を行うクラッシャブルゾーンという考え方が採用されます。しかし外車はそうでもなく、ぶつかってもつぶれない頑丈さを持ちます。それはボルボも同じ事です。
ではその考え方の根本は?
ボルボなら崖から落ちても平気?
ボルボ車が頑丈で安全と日本で言われだしたのは、1990年代。当時は外車といえばメルセデス・ベンツやBMWが一般的で、特にメルセデス・ベンツ Sクラスはちょっとやそってでは壊れない頑丈な車のイメージが強かったのではないでしょうか。そんなSクラスにも引けをとらないほど頑丈で安全と言われたのがボルボ。 ボルボの安全神話には、いくつかの要因があるようです。まずボルボは世界有数のトラックメーカーでもあること。トラックとはいえ欧州基準で、日本ではダンプかトレーラークラスの巨大さで頑強なイメージです。 さらに1980年代のCMではボルボ車の頑強さを示すため、崖からボルボ車が突き落とされていました。ナレーションによると、ボルボは安全性を確かめるため、毎週2台の新車を壊しますとのこと。現代なら常識となった衝突安全性能試験を、ボルボは30年も前からテレビCMで流しました。しかも崖から落とすというダイナミックかつ印象深いCMです。CM内で確認できる破損箇所はフロントオーバーハングに位置するフロントマスク周辺とボンネットくらいで、前輪から後ろのフェンダーやキャビンは無事という頑強さ。 テロップにはクラッシャブルゾーンと表示されますが、日本車のそれとは明らかに強度や壊れる範囲が異なっています。1990年代には広まっていたボルボは頑丈で安全というイメージは、このCMのおかげなのかもしれません。ボルボの仮想衝突相手
ボルボ車が衝突しても壊れない理由は、本拠地のあるスウエーデン・イヨテボリがあるからこそ成り立っています。ボルボ車が衝突を想定している相手は、北欧の厳しい自然に生きる巨大な野生動物のヘラジカです。 ヘラジカは北海道よりも高緯度地域に多く生息し、スカンジナビア半島全域にも生息します。体長3m、体高2.5m、体重250~850kgとシカ類では最大種。ヘラジカは道路に飛び出すことも多く、運転席の目線の高さではヘラジカの細い足しか視認できず、しかも体色が黒系統のため、夜間では発見が遅れて衝突するとのこと。 もしヘラジカと正面衝突した場合、ヘラジカは巨大な体躯の割に足が細く、高確率で足が折れ巨大な体がボンネットからフロントガラスにかけて倒れこみます。しかも頭部には巨大な角も備えています。ヘラジカとの衝突はその細い足のため、衝撃が十分でないようで、エアバックでは効果が見込めず、乗員はヘラジカの巨大な体や角により重症を負うケースが後を絶たないとのことです。 そこでボルボは開発段階からヘラジカに衝突しても走行に問題がないよう車両を設計します。250kg以上もの質量の物体に対する対策を行った結果、安全性能が飛躍的に向上し現代に求められる安全性能用件を余裕でクリアしつつ、かつ安全性能をリードしているのです。 最近ではヘラジカに衝突しないようにと、大型野生動物対応自動衝突軽減装置も搭載しています。日本では歩行者や自転車対策ですが、北欧ではヘラジカ対策というのがなんとも地域の特色を感じさせます。
ボルボの世界最高水準のボディ構造
ヘラジカに衝突しても負けない強靭なボディを製造してきたボルボですが、強靭なボディは車両重量の増加に直結し、燃費性能向上の妨げになります。そこでボルボではボディの強度はそのままに軽量化を実現するボディ構造を開発しています。 V40やXC60では硬化性、強靭性、溶接性、加工性に優れ、高い披露限界や摩擦抵抗を併せ持つボロンスチールによるウルトラ高張力鋼をキャビン周りに多用。溶接はレーザー溶接で構造用接着剤も使用するなど、プレミアムブランドに欠かせない高強度技術を採用しています。さらに多重層構造や圧延技術などの最先端技術を駆使して、ボルボ史上最も強靭でありながら軽量なボディ構造を採用しています。ちなみに、ボディの強度を損なわず軽量に製作することで、燃費性能も向上しています。このように、ただ単にボディが頑丈な車というだけでなく、乗員や車外の人への被害をなくすことを最優先に考え、実現してきているメーカーだからこそ「ボルボ=安全」と認知されているのではないでしょうか。
posted by NEXTAGE|株式会社ネクステージ
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