安全な車のイメージが強いボルボですが、そのイメージはどこからきたのでしょうか?
実は、ボルボは1970年に発足した事故調査隊を用い、スウェーデン・イェーテボリのボルボ本社から半径100km以内で起こったボルボ車が関与した事故を現場の警察や事故の目撃者と一緒になって調査することを行っています。
1970年の発足以来、40,000件を超す交通事故を調査し続け、さらに交通事故現場で収集されたデータは、ボルボ・セーフティセンターの5つのチームによって事故原因が分析され、今後の安全性能をより高めるために活かされています。
このチームにはボルボの設計者やエンジニア、世界各地の大学の研究者やドクターも参加しています。スーパーコンピューターのシミュレーションシステムを使用しての事故検証に加え、実際に完成車を用い、毎年400回以上のクラッシュテストを行っています。クラッシュテストでは、正面衝突や側面衝突、横転や電柱への衝突など、より実際の事故に近いテストも行なっているようです。
冒頭で1970年に事故調査隊を用いたとご紹介しましたが、ボルボの事故時における調査はそれよりも前に行われています。1959年にボルボが世界で初めて採用した3点式シートベルト、その有効性を調査するために1966年の1年間スウェーデン国内においてボルボが関わった全ての事故を調査しました。
1967年に28000件の事故報告を発表した結果、なんと1968年にアメリカ連邦議会において3点式シートベルト法案が採決されるようになりました。いち自動車メーカーの動きが、国をも動かしたことになりますね。
では、交通事故に巻き込まれたボルボのどのようなところを調べているのでしょうか?
「なぜ事故が起きたのか?」「なぜ不注意が起きたのか?なぜコントロールを失ったのか?」その時の車内状況や道路状況などを検証し、時と場合によっては事故を再現させます。
車内や車外でどのようにパーツが変形し破損したのかなどを調べ、その後のパーツの素材を検討したりもします。またシートやステアリングと事故から起こるけがの因果関係なども調べます。
これらの調査はその後の車開発にも役に立ちます。
WHIPS(後部衝撃吸収リクライニング機能付きフロントシート)はこの事故調査により、登場したシステムといえるでしょう。WHIPSとは、追突時に乗員の体の動きに合わせてフロントシートが乗員を包み込むようにリクライングする機能のことです。リクライングすることで、追突時の衝撃を吸収することが出来ます。
ボルボは、事故を起こさないことを目標にしていますが、事故が行った場合でもその事故をその後の車開発に役立てています。もちろんボルボに乗っていれば事故を起こさないというわけではないですが、事故を起こした際もなるべく乗員と車外に対するダメージが少なくなるように設計されているのもすごいことです。
1970年の事故調査隊発足から今まで、事故の調査やフィードバックを行ってきたボルボですが、ボルボ=安全というイメージは、決してイメージだけでなく実績からきたものだということが解りますね。
posted by NEXTAGE|株式会社ネクステージ
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