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2018.05.21 Whats VOLVO
ハザードランプの点灯情報を共有し、事故予防を強化
自動車のコネクト機能が普及しています。多くの車種ではコンシェルジュサービスや緊急通報に使用できます。またコネクト機能付きナビ搭載車の車両位置データを集計することで、渋滞情報もリアルタイムで把握できます。ボルボ車にも同様のコネクト機能が備わりますが、他社よりも一歩抜きん出ているようです。その機能をご紹介します。
ハザードランプで道路状況を把握し安心を実現 スウエーデンとノルウェーで販売されるボルボ車には、「ハザード・ライト・アラート・テクノロジー」が搭載されています。このシステムは2016年よりスウエーデンとノルウェーで使用が許可されています。ボルボ車で同システムに対応するのは今のところ、90シリーズ、新型60シリーズおよびXC40です。
これらの車種でハザード・スイッチをオンにすると、インターネット上のクラウド経由で自動的に周辺を走行するボルボ車に緊急情報を伝え、慎重な運転をドライバーに促すのです。 同様のハザード・アラート・システムは、ボルボ・トラック社の車両にも搭載されており、ボルボ・トラック社の車両同士で緊急情報を共有しています。ボルボ・カーズとボルボ・トラック社は互いのハザード・アラート・システムのデータを共有することで、より幅広い範囲で詳細な緊急情報を走行中車両に送信するシステムを2018年度中に稼働させる予定です。ボルボ・カーズがこの種の緊急情報を他社と共有するのは初めてで、世界的にも前例のない試みです。
なお、ボルボ・カーズとボルボ・トラックは同じ「ボルボ」が名称につきますが、別会社です。ボルボ・カーズはフォードに買収された時に、ボルボ・グループから分社化されました。2010年よりボルボ・カーズの筆頭株主は浙江吉利控股集団になっていますが、同社が2017年末よりボルボ・グループの筆頭株主にもなったため、現在では同じグループの企業になっています。ハザード・アラート・システムのデータ共有は両社が同企業の傘下になったことが幸いした事例と言えそうです。
ボルボ・カーズとボルボ・トラックを繋げる理由 ボルボ・カーズとボルボ・トラックのハザード・アラート・システムのデータを共有化する理由は、収集データの品質向上と収集データの広域化です。 収集データは情報源が複数である方が、データに信憑性と緻密さが生まれます。ある道路ポイントで1台の車両がハザードスイッチをオンにしても、操作ミスの可能性もあります。しかし同時に複数台がハザードスイッチを押したら、道路に何か緊急事態が発生していると考えられます。このような事態も想定して、ハザードスイッチを押すと道路管理者にも情報が共有される仕組みになっています。
ハザード・アラート・システムは「ハザードスイッチが押された」ことだけでなく、「どこで押されたか」という位置情報も送信します。そのためスウエーデン、ノルウェーで多くのボルボ車とトラックが走行するほど、広範囲でのデータ取得が期待できます。ドライバーにとっては行き先の緊急情報を得られる可能性が増え、回避手段を講じる時間を確保できます。 全ては「Vision 2020」実現のため。ボルボ車が関与した交通事故で死傷者0の目標達成は、目前にまで迫っています。
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