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2018.04.18 Whats VOLVO
2019年に全モデルから電動化が出る!に迫る
まず初めにボルボ・カーの命名ルールをおさらい
現在のボルボ・カーの車名ルールはシンプルです。数字は車格、アルファベットはボディタイプを意味します。40はボルボ車のエントリーカー、60はミドルクラス、90はアッパーミドルクラスながら最上級のフラッグシップラインです。 アルファベットはセダンボディに「S」、エステートボディに「V」、クロスオーバーSUVに「XC」が使用されます。「CROSS COUNTRY」は最低地上高を高め、オフロードSUVに並ぶ走行性能を有するラインです。日本仕様ではエステートボディの「V」にのみ用意されますが、スウェーデン仕様ではセダンのS60にもラインナップされています。
2018年4月現在のボルボ・カーのラインナップ
ボルボ・カーズの全車種をご紹介します。40シリーズにはV40とXC40。セダンは用意されません。60シリーズにはS60、V60、XC60、90シリーズにはS90、V90、XC90がラインナップされます。
ボルボの電動化の鍵を握る”ツインエンジン”
ボルボにとっての電動化は目下のところ、PHEVの採用を意味していると考えます。2014年より搭載を開始したボルボの新世代エンジン「DRIVE-e」は効率性を重視したエンジンで、高出力や燃費、環境負荷の低減といった性能面だけでなく、開発・製造面でも効率性を重んじています。どういうことかと言えば、DRIVE-eには5種類のガソリンエンジンと1種類のディーゼルエンジンがありますが、いずれのエンジンもエンジンブロックは共通です。シリンダーのボアが共通の82.0mmで、コンロッドのサイズを変更することでストローク量に違いを生じさせ、燃焼室の容積(つまりは総排気量)を変更し1.6Lと2.0Lエンジンを生産しています。 ガソリンエンジンではターボとスーパーチャージャー、電気モーター、トランスミッションの組み合せで、各車両の特性に合わせた出力を引き出します。ディーゼルエンジンもガソリンエンジンと基本構造は同じですが、ディーゼルならではのコモンレールや世界初のインジェクションごとに燃料噴射を調節できる「i-ART」を採用しています。「i-ART」はボルボの独自技術ではなく、日本のデンソーと共同開発したもの。
2.0Lのガソリンエンジンの場合、ボトムとなるのがT5。直列4気筒エンジンにターボを組み合せ、最高出力187kW(254ps)/5,500rpm、最大トルク350N・m(35.7kg・m)/1,500−4,800rpmを発生します。ハイパワー版がT6でターボとスーパーチェージャーを組み合せたツインチャージドエンジンです。エンジン好きには堪りませんね。最高出力235kW(320ps)/5,700rpm、最大トルク400N・m(40.8kg・m)/2,200−5,400rpmを発生。4.0L自然吸気エンジン並みのビッグトルクを発生し、フラッグシップモデルに相応しい静寂性を生むだけでなく、5.700回転まで全域で余裕のパワーを発生するスポーツユニットでもあります。
そして電動化の鍵を握るPHEVユニットがT8ツインエンジン。ガソリンエンジンと電気モーター、2種類の原動機を搭載するためツインエンジンと呼ばれます。T8ツインエンジンのガソリンエンジン部は単体でも強大なパワーを生むT6を採用。さらに前後車軸上にそれぞれ1基の電気モーターを搭載します。前部モーターは最高出力34kW/2,500rpm、最大トルク160N・m/0−2,500rpm、後部モーターはそれぞれ65kW/7,000rpm、240N・m/0−3,000rpmを発生します。システム出力は公開されていませんので、単純な各原動機の出力合計は最高出力334kW(454ps)、最大トルク800N・m(81.6kg・m)になります。
ボルボ・カーズの”ツインエンジン”搭載車って?
2018年4月現在、PHEVユニットはT8ツインエンジンのみ。日本での搭載車はV90、XC90、XC60のみですが、スウェーデンではボルボの新世代プラットフォームSPA(Scalable Product Architecture)を使用した新型V60にも搭載されています。つまりT8ツインエンジンを搭載し電動化を進める大切な要素はSPAにあります。SPAプラットフォーム採用車なら、T8ツインエンジンの搭載準備は済んでいると言えます。その意味では現在未搭載のS90やV90 CROSS COUNTRYへの搭載も時間の問題でしょう。またボルボ・ディーラーの情報では新型XC40でも搭載準備が進んでいるとのことです。T8ツインエンジンを搭載できる可能性が低いものは、フォード傘下時代にフォードのC1プラットフォームを使用して開発したV40、S60でしょう。S60はV60とXC60がSPAプラットフォームを採用しているので、次期型発表も時間の問題と考えらます。V40は2013年発売、2016年にフェイスリフトを伴う大幅なマイナーチェンジを実施したばかり。2019年はV40の6年目のモデルライフに当たるので、SPAベースでフルモデルチェンジする絶好のタイミングかもしれません。
ボルボの2019年までに全車種に電動化車をラインナップする目標は、十二分に実現可能と筆者は考えています。。もはや目標ではなく新型車投入のロードマップと言っても過言ありません。
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