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2018.05.23 Whats VOLVO
S60、S90…それぞれどんな人に向いている?
ボルボが販売するセダンには、中型モデルのS60と大型モデルのS90が用意されます。小型モデルの40シリーズにはセダンは設定されておらず、ステーションワゴンのV40とクロスオーバーSUVのXC40が用意されています。ボルボ S60とS90にはボディサイズだけでなく、エンジニアリング的にも大きな違いがあります。果たしてどのような違いがあり、それぞれどのようなユーザーに向いているのでしょうか。
ボルボ S60について ボルボ S60は現行モデルが2代目となります。初代は2001年、現行モデルは2011年から日本で販売されていす。ボルボが展開するセダンのエントリーモデルであり、ライバル車にはメルセデス・ベンツ Cクラス、BMW 3シリーズ、アウディ A4を設定する中型モデルです。 現行型S60は2008年にコンセプトモデルを発表し、2010年ジュネーブショーで量産型が世界初披露されました。現行型ボルボ S60はボルボ・カーがフォード傘下時代に開発されたモデルで、プラットフォームはフォードのそれを利用しています。そのため車両重量が重くなっており、上位車種でボルボ・カー最新のプラットフォーム”SPA(ScalableProduct Architecture)”を採用したS90と比較しても、80kgしか軽量でありません。デザインもフォードのテイストが反映されており、ボルボ車らしからぬ有機的なものです。
2018年2月にSPAプラットフォームを採用した新型V60が欧州で発売開始となっており、同ベースの新型S60も発表が待たれます。
ボルボ S60のボディサイズ ・全長/全幅/全高:4,635/1,865/1,480mm ・ホイールベース:2,775mm ・地上最低高:135mm ・車両重量:1,730kg(T6 AWD R-Design) ・乗車定員:5名
ボルボ S60の搭載エンジン 2018年5月現在、ボルボ S60にはボルボ最新の「Drive-E」エンジンが搭載されています。ガソリンエンジンは1.5LターボのT3、2.0LターボのT5、2.0Lターボ&スーパーチャージャーのT6でいずれも無鉛プレミアム仕様。ディーゼルは2.0LターボのD4が設定され、合計4種類のエンジンが用意されます。いずれもエンジンブロックを共有しており、1.5LのT3は他エンジンとボアは共通ながらショートストローク化することで、総排気量を1.5Lに抑えています。各エンジンのスペックは次の通りです。 ■T3エンジン ・種類:直列4気筒インタークーラー付DOHCターボ ・総排気量:1,497cc ・最高出力:112kW(152ps)/5,000rpm ・最大トルク:250N・m(25.5kg・m)/1,700-4,000rpm ・JC08モード燃費:16.5km/L ■T5エンジン ・種類:直列4気筒インタークーラー付DOHCターボ ・総排気量:1,968cc ・最高出力:180kW(245ps)/5,500rpm ・最大トルク:350N・m(35.7kg・m)/1,500-4,800rpm ・JC08モード燃費:14.7km/L ■T6エンジン ・種類:直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボ&スーパーチャージャー ・総排気量:1,968cc ・最高出力:225kW(306ps)/5,700rpm ・最大トルク:400N・m(40.8kg・m)/2,100-4,500rpm ・JC08モード燃費:13.6km/L ■D4エンジン ・種類:直列4気筒インタークーラー付DOHCディーゼルターボ ・総排気量:1,968cc ・最高出力:140kW(190ps)/4,250rpm ・最大トルク:400N・m(40.8kg・m)/1,750-2,500rpm ・使用燃料:軽油 ・JC08モード燃費:20.9km/L
ボルボ S60搭載の”インテリセーフ” ボルボ独自の先進予防安全装備”インテリセーフ”は全車に標準搭載。しかしモデル自体が古いためか、搭載機能は10以上とSPAベース車と比較すると控え目です。 ボルボ S60はどんな人に向いている? ボルボ・カーのミドルサイズセダンらしく、十分なキャビン空間を備えます。標準仕様に加え、ポールスターによるチューニング版も限定販売されています。ファミリーユース、ビジネスユースからスポーツユースにまで幅広いユーザーに相応しい1台です。
ボルボ S90について S90はボルボのフラッグシップセダン。2017年より販売している現行S90は、フォードから浙江吉利控股集団傘下になって初めて開発されたモデルで、SPAプラットフォームとDrive-Eエンジン、16以上もの機能を擁するインテリセーフを採用した新時代のボルボ車です。それを象徴するのが、新世代ブランドアイコンであるヘッドライトの”トールハンマー”。これを採用したのも、現行型S90からです。
2017年より日本でも販売していますが、限定500台のみ。新規オーダーには応じていないため、S90を購入するのなら在庫車から好みの仕様を選択することになります。
ボルボ S90のボディサイズ ボルボのフラッグシップセダンらしく、全長5mに迫る大型ボディを採用しています。ボディサイズは次の通りです。 ・全長/全幅/全高:4,965/1,880/1,445mm ・ホイールベース:2,940mm ・地上最低高:155mm ・車両重量:1,810kg(T6 AWD R-Design) ・乗車定員:5名
ボルボ S90の搭載エンジン 欧州ではPHEVやディーゼルターボも用意されていますが、日本ではガソリンターボのT5とガソリンターボ&スーパーチャージャーのT6のみです。S60搭載時と比較してT5では最高出力が7kW(9ps)、T6で10kW(14ps)向上しています。燃費はT5搭載車で14.5km/L、T6搭載車で12.5km/LとS60より低下します。
ボルボ S90搭載の”インテリセーフ” ボルボ S90には”インテリセーフ”が標準搭載されます。内包される機能は15種類以上で、多岐に渡ります。特徴的な機能は前方の大型野生動物を検出する自動ブレーキや、道路から荒野への飛び出し回避機能、万が一荒野に飛び出した時の乗員保護機能です。北欧の自然を走る前提での予防安全装備は、他地域の自動車メーカーでは開発されていない機能です。 ボルボ S90はどんな人に向いている? Eセグメントほぼ上限の大型ボディのボルボ S90はセダンのため、ファミリーユースにもビジネスユースにも使用可能です。Eセグメントの定番であるメルセデス・ベンツ Eクラス、BMW 5シリーズ、アウディ A6では飽き足りない方にお勧めできる個性派です。 いかがでしたか?S60とS90では同じボルボのセダンでもスタイルは大きく異なります。S60を検討している方でS90を購入する方もいらっしゃれば、その逆も然りです。デザインやスペックに限らず、実際に運転する感覚や高揚感は乗ってみなくてはわからないものです。購入検討される場合は写真等の情報だけではなく一度触れてみてはいかがでしょうか。
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